犬の外耳炎のコウケントー光線治療

犬の外耳炎のコウケントー光線治療

夏になって高温多湿になると増えてくるのが外耳炎です。外耳炎になると細菌感染からさらに外耳炎が悪化してしまいます。

動物病院で耳の洗浄、点耳薬などの処置や治療を受けていますが、なかなか思うように良くならない時もあり、コウケントー治療器を持っている患者様から、犬の外耳炎に役立てられないかというお問い合わせが数件ありましたので、シェアしたいと思います。

犬の外耳炎のコウケントー光線治療方法は、ワンちゃんの耳に向けて10cm程度離して直接光線照射を行ってください。2号集光器または3号集光器(ガラス管)を用います。

と言ってもコウケントー光線治療に慣れているワンちゃんならOKですが、慣れていない場合は膝の上に抱きかかえて、集光器無し、または1号集光器で体全体を当てて、光線治療に慣れてもらいましょう。

1週間もすると慣れてきますので、次に抱きかかえたままでワンちゃんの顔を飼い主さんの手で目隠しをして、悪い方の耳側の体全体を当てます⇩

最終的には、患部である耳部の直接照射ができるようにもっていきましょう。

照射時間は5分、10分程度として1日2回~3回行います。

ここで知って欲しいのは、耳の外耳炎では老廃物や浸出液などが出てきますので、定期的に動物病院で耳をキレイに掃除してもらいましょう。

また、外耳炎が治る過程において、痛みが出現することもあります。痛みが出た時にワンちゃんは我慢できないと思いますので止めます。時間をおいて再開してください。

※余談ですが、人の場合、外耳炎や中耳炎の光線中に痛みが出てきた時は、なるべく我慢してください。しばらくするとスーッと痛みが治まってきます。毎日欠かさずに光線を当てて、1回の照射時間を長く当てても痛みや膿が出なくなったらほぼ完治していると思いますので、病院で診察を受けてください。

ワンちゃんもしっかり光線治療ができれば、外耳炎が慢性化することは少ないので、無理のない範囲で耳に光線を当ててあげてください。

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