光線研究 第530号
前腕骨折後の光線療法 65歳 女性
◆病状の経過
自宅台所で棚の上の者を取ろうとし踏み台の上から落ち、右橈骨遠位端を骨折した。
針金で固定してからギブス固定をしていた。以前より骨粗鬆症傾向と診断されていたこともあり、2ヵ月間経っても骨のつきが悪かった。
手指の動きも悪く、むくみも強かったため、腸骨移植手術を勧められていた。
知人より光線治療を紹介され、光線研究所附属診療所を受診した。
◆光線治療
治療用カーボン3001-4008番を使用し、両足裏部・右肩部(1号集光器使用)・両手部(手掌、手背、2号集光器使用)各10分間、両膝部・後頭部(1号集光器使用)各5分間、右手首部(前側、後側、2号集光器使用)各20分間照射。
◆治療の経過
右腕を固定していたため右肩こりも強かったので、右肩部(1号集光器使用)も治療した。
治療開始1ヵ月間は、1日2回照射した。
その結果、手指のむくみもなくなり、手術跡の傷もきれいになった。
レントゲン検査で骨に再生の跡が見られたため、腸骨移植の手術は行わず経過を見ることになった。
光線治療を始めてからリハビリも順調に行え、6ヶ月後には、手首、手指とも違和感なく動かせるようになり、握力も受傷前のようになり完治と診断された。
現在4年経過しているが、後遺症はなく日常生活にも全く支障はない。