




スポーツをしている学生さんの骨折後の回復は驚異的で、ギプス固定を外したらすぐにスポーツを始められるくらいです。
しかし、中高年の方の骨折後のケアになると、痛みが残っている、関節が元の通りに動かない、しびれがある、力が入らない、筋力が低下して歩けない、骨萎縮が起こるなど、回復までに時間がかかります。
中高年の骨折後ケアは、病院のリハビリを受けながらコウケントー光線治療を併用してリハビリ効果を上げていくために行います。
コウケントー光線治療方法ですが、患部に対しては痛み、しびれ、骨萎縮、こわばり(ギプス固定されていた部位が固まっている)、関節の可動域が狭くなっているなどを改善します。
また、患部をギプス固定されていたことで、患部をかばって姿勢が不自然となり、全身のあちこちに余計な負担がかかって体全体にこわばりがあります。
なので中高年以降の骨折後ケアは、全身光線+患部光線を行ってください。
治療用カーボンは、こわばりを取り除くことを第一に考えて、3001-5000番や3001-4008番などを使います。
照射部位は両足裏部・両膝部・ふくらはぎ部または太もも後面・腹部・腰部・背正中部または肩甲骨間部・後頭部そして患部です。
全身光線は各部位5分~10分の光線照射ですが、患部照射は20分~40分と長めに光線を当てます。
骨萎縮や筋萎縮はある場合が多いので、半年~1年かけて根気にリハビリとコウケントー光線治療を行う必要があります。
より効果を高めるために、光線照射後は全身を優しくさすったり、またはオイルマッサージをして血行を促すことで、痛み・しびれ・こわばり・筋骨の萎縮などの改善を早めます。