冷えの改善と腸内細菌叢のバランス改善
光線研究 第507号
◆冷えの改善と腸内細菌叢のバランス改善
腸の働きが悪い人は、からだが冷えている場合に多く見られます。
光線療法により冷えを改善し、常にからだが暖かい状態に維持しておくことが症状改善の第一歩になります。
冷えた状態のからだは、自律神経失調症に陥りやすく、多くの場合全身状態もよくありません。
光線治療の光と熱の作用により、血管を拡張し、特に腹部の血流量を増加させることは、腸内の善玉菌の増殖を促し、腸内細菌叢のバランスを良好に保つことに大変効果があります。
(注)①善玉菌:発酵を進め、ビタミン・酪酸・アミノ酸などからだに有益なものを作ります。
代表例はビフィズス菌、乳酸菌。
②悪玉菌:腐敗を進めて有害物質を作ります。代表例はウェルシュ菌、大腸菌。
③中間菌:普段はおとなしいが、からだが弱ると悪玉菌のような働きをします。
代表例はユウバクテリウム。
◆便秘の改善
便秘になり腸の働きが悪くなると、様々な病気や症状が起こるため、便秘はまさに「万病の元」と言っても過言ではありません。
便秘は、非常にありふれた症状で、特に若い女性では半数以上が便秘だと言われています。
また、便秘の自覚がなくても、宿便により、腸粘膜にビランや炎症を起こす隠れ便秘も増加しています。
宿便が免疫力の低下を引き起こすとも言われています。
光線治療は大変気持ちがよく、十分にリラックスすることが出来るため、交感神経の過緊張からくる腸の蠕動運動の低下を是正し、便秘を改善します。
また、光線治療には、副腎を刺激して、ステロイドホルモン分泌を促進する働きがあり、これは腹筋の強化につながります。
腹筋強化は、腸の蠕動運動をスムーズに行うために大変有効で、便秘の解消にも有効です。
(注)宿便:はっきりした定義はありませんが、粘膜・腸内細菌・老廃物・食べかすなどが、宿便の有力候補と言われています。