交通事故によるむち打ち症にコウケントー光線療法

治療報告と症例集P45
50歳 女性
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◆症状の経過
高速道路の渋滞中に脇見運転の車に追突され、車は後部が大破した。
幸いにも外傷はなく、レントゲン検査でも骨折は見られなかった。
しかし、運転中であったためハンドルで胸部を強打し、翌日よりむち打ち症にともなう諸症状(吐き気、めまい、頭痛、頚部痛、肩背部痛、手足のしびれなど)が現れた。
とくに頚部は起床時よりつっぱり感があり、洗顔のための前屈も苦痛で、また頭を上下左右に動かすこともつらかった。
整形外科で牽引治療と低周波治療を受けていたが症状は改善せず、受傷2週間後には腰痛も出現し、椅子に座っているのもつらくなった。
また、吐き気のため食欲もなく、1ヵ月で2kgも痩せてしまった。
光線治療は30年来愛用しており、健康管理に大いに役立ててきた。今回も早速3002-3005番、3002-3009番の治療用カーボンを使用して、自己流の照射を試みていたが、残念ながら得られなかった。
地方在住のため、受傷1カ月後にやっと上京し、光線研究所附属診療所を受診した。
◆光線治療
3002-4008番と3002-4009番の治療用カーボンを、1日おきに交互に使用し、両足裏部10分間、両足首部・両膝部・腰部・背正中部(1号集光器使用)を各5分間、肩甲骨間部(1号集光器使用)・頸椎下部(1号集光器使用)・左右咽喉部(2号集光器使用)を各10分間照射。
◆治療の経過
初診時は痛みのため、右肩が上がり、左肩は下がりながら後ろにねじれている状態であった。
最初の1ヵ月間は1日2回光線治療を行い、以後は1日1回治療した。
自宅治療2週間で背中の筋肉がやわらかくなり、肩の位置も左右バランスのとれた状態になった。
治療開始2ヵ月後には、頚部の痛みはなくなり、頭をどのように動かしても痛むところはなくなった。
手足のしびれや腰痛もまったく感じなくなった。吐き気もなくなり、食事もおいしく食べられるようになった。
治療6ヶ月後の現在では、ときおり軽い肩こりを感じる程度で後遺症はまったくない。
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